アンチスタH&エレナック

無帯電化面を創る待望の水系帯電防止剤


公的機関からの評価内容

申込企業名:株式会社ボロン研究所
開発製品名:塗布府型水系帯電防止剤「アンチスタH」

1 新規性について

(1)「アンチスタH」(AntiSta H: Anti-Static-electricity H)は、各種絶縁性プラスチック、ガラス、繊維、紙等の絶縁性物質の表面に薄く塗布するだけで帯電荷を瞬時に除電し、無帯電効果が半永久的に持続してチリやホコリを寄せ付けなくする画期的な水系の塗布型帯電防止剤である。本製品は、当社が開発した半極性有機ホウ素化合物(ドナー成分B)と4級アンモニウム化合物(高電気伝導性アクセプター成分N)とを組合わせたドナー・アクセプターハイブリッド型高電気伝導性配位結合体を独自の方法で特殊水溶液(1wt%)として調製した塗布型帯電防止剤であり、水溶液系ではあるが表面張力の低下により絶縁体表面への接触角が極めて小さく何にでも塗布することができると同時に、表面帯電荷を集積し空気中に放電してしまう通電性の高い安定塗膜を形成できるという今までにない技術要素があり、新規性が認められる。

(2)「アンチスタH」は、無臭、無色透明で塗布による基材表面の着色が無く、有害有機物質を気散せず引火性も無い安全性の高い水系帯電防止剤で、片面に塗布するだけで裏面まで無帯電化効果が発現する特性(厚さ1cmのアクリル板裏面も無帯電化、体積伝播性と命名)および高い通電性によって塗り残し部分の帯電荷をも引き付けて消滅させる特性を有し、塗布した面に本塗膜が展着している状態であれば半永久的に表裏の帯電防止効果が得られるとともに、塗布面は抗菌効果により最近の増殖を抑えることができるという、従来の界面活性剤を使用した塗布型帯電防止剤には無い特長を有しており、製品としての新規性が認められる。

(3)本製品は、半極性有機ホウ素化合物と4級アンモニウム塩とのドナー・アクセプターハイブリッド型高電気伝導性配位結合体を特殊水溶液化した、取り扱いの安全性が高く塗布が容易で密着性に優れ、体積伝播性で通電性かつ抗菌性の塗膜を形成する高性能塗布型帯電防止剤であり、従来の界面活性作用を応用した製品との差別化要因は明確になっている。

2 優秀性について

(1)本製品は、当社が独自開発した耐熱温度(180℃)が高く各種絶縁体材料の使用温度に十分耐えられるホウ素化合物・窒素化合物系電荷移動型結合体を成分とし、塗布・展着によって絶縁体の表面抵抗を10の14乗Ωオーダーから塗布後の10の10乗〜7乗Ωオーダー(相対湿度に依存)の半導電性に低下させ、絶縁体表面に静電気障害防止機能を付与する。また、塗膜の体積伝播特性により、アクリル看板の内表面への塗布で外表面の無帯電化、室内ビニルクロス貼り用水性ノリへの混入や壁面の塗布で施工後のクロス表面の無帯電化、等の幅広い応用が可能であり、さらにテレビ、PC、電話、照明器具等表面への塗布で静電気防止と機器の除菌が同時にできる、他に類を見ない創造性に優れた塗布型帯電防止剤である。

(2)従来の界面活性作用を応用した有機溶剤溶液製品に比べて単価が2〜3倍であるが、取り扱いの安全性、効果の持続性、塗膜表面抵抗の桁違いの低さ、体積伝導効果等の特長、等を勘案すると、本製品の競争力は十分高い。

(3)液状18L缶、1Lボトル、200mLボトル、フォーム(ムース状)タイプ110mLに加えて、2010年1月からスプレータイプ150mLも販売され、衣服等の帯電予防用として「エレナック」ブランドでの販売を計画している。また、特殊用途向けのエタノール系「アンチスタSC」も用意されている。

3 市場性について

(1)本製品は、安全性・保存性・耐熱性が高く、表面接触角が小さくて塗布しやすい水系組成物で、持続性の高い帯電防止能に加えて抗菌性を有し、強力な体積伝播性(塗布面と反対面の無帯電化)を発現するとともに、帯電荷を塗布処理箇所に全て引き付けて消滅させるため、全面処理しなくても十分に静電気障害防止機能を付与できるという優れた特長を持つ塗布型帯電防止剤であり、適用対象・適用方法が非常に幅広いことから、大きな需要が見込まれ、経済的効果が期待できる。

(2)空気が乾燥し相対湿度が低下すると静電気が発生しやすくなり、アクリルをはじめ各種プラスチック製品は帯電してホコリを吸いつけ、静電気障害等を起こしやすくなるため、各種帯電防止剤が開発・使用されてきたが、従来品は効果が長続きせず何度も塗布し直す必要があり、高い放電機能を持続できる帯電防止剤の出現が待たれていたところであり、半永久的に無帯電効果が持続する本製品は市場性が高いと考えられる。

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