樹脂への練り込み型、性能安定性を持つ新メカニズムに基づく帯電防止剤

ボロンの特異な結合性と固有の性質がプラスチックの帯電防止を確実で安定なものに(特許出願中)

対象製品
ポリエチレン、ポリプロピレン、その他(ABS樹脂)

対象製品
各種絶縁性プラスチックスの表面電気特性を半導体域に近づける
表面での接触帯電、摩擦帯電をなくし、長期間性能保持可能
包装資材に対して静電気障害をなくし、粉塵を寄せず衛生効果向上また防曇性の付与
射出成型物の表面ベト付き、フィルム成型物の口開き性悪化防止

高分子の有効的改質を主要アイテムの一つとして、従来より研究活動を続けてきた株式会社ボロン研究所は、1年半ほど前に、多くのコンピュータ作業者の要望に応えて、画面から絶えず発する高電圧等が原因で起こる帯電現象の身体影響を無くする無帯電化処理剤(商品名:アンチスタH)を完成し、人の安全、安心と機器の保全整備の両方に役立てるべく普及に努めてきた。

そして此の度、素原料の内部に、物理的に混入し複合存在させるだけで、家庭用樹脂製品から、大型樹脂部材、IC機器用部品、医療器具などの原材料として広く使われている各種絶縁性プラスチックスに対してその電気特性を確実に半導体域に近付けるという、画期的な「ドナー・アクセプターハイブリッド系内部練り込み型帯電防止材」(商品名:ビオミセルBN)の製造に成功した。
これにより、従来から完全解決を望まれていた接触帯電や摩擦帯電に伴う様々な静電気障害を大幅に無くすることがこの混入材で可能になる。

同社の浜中所長は界面活性剤のプラスチックス材料との、相溶性と表面移行性のバランスを考慮しつつ、表面塗布型の帯電防止剤や内部練り込み型帯電防止材を合成したり、ポリマーブレンドによって電気伝導性部分を混融させたり、又、プラスチックス材料の表面もしくは内部で重合反応(共重合を含む)させる永久帯電防止の手法を実践するなど、広範囲な実験を従来から行ってきたが、今回、新たに開発した「ビオミセルBN」は、プラスチックの構造内部でファンデルワールス力を有効に働かせて分散し、一方で成分同士が適切にクーロン力を作用させるので、全体として、再現性良く電気特性を改質し、しかも、長期間安定してその状態を保ち得る、非常に優れた商品といえる。
特に、本品の電気特性改質性能は、これまで帯電防止剤分子を安定存在させることが難しかった極性の低いオレフイン樹脂のポリエチレンやポリプロピレン等でも、十分に発揮されるという点で産業界では注目に値するものである。

そして、この「ビオミセルBN」を複合させたプラスチックス素材は、射出成型物表面でのベト付きもフイルム成型物の口開き性悪化も生じさせない製品を導くものである。

尚、「ビオミセルBN」のドナー剤、アクセプター剤は化学物質として安全性の高いものであるので、例えば、静電気障害を無くし、かつ、防曇性を必要とするような食品包装材料の製造にも役立つと考えられるが、さらに進めて、この「ビオミセルBN複合フイルム」を挟んで、その両側を無処理の樹脂フイルムで被覆しても、絶縁体プラスチックス表面に粉塵が吸い着く静電誘導現象を起させない特殊性能(写真参照)がある事から、衛生性を大きく保ったままの静電気障害防止ラミネートフイルムも再現性良く製造することができると推定できる。